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「企業診断トピックス No.059」
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 「企業診断トピックス No.059」 2009.11.10 / (社)中小企業診断協会 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 平成21年11月5日および6日に開催されました「中小 企業経営診断シンポジウム」「全国支部長会議」「創立55周 年記念式典」にて、新井会長が発したメッセージを、ご紹介 いたします。 【平成21年11月5日】 <中小企業経営診断シンポジウム開会挨拶> 本日は早朝より、多数の皆さまのお越しを得て、社団法人 中小企業診断協会主催の恒例の中小企業経営診断シンポジウ ムを開催できますことは、ご後援を賜りました中小企業庁を はじめといたします各関係機関・諸団体の皆さまのお力によ るものと、協会を代表し厚くお礼申し上げます。 このシンポジウムは昭和55年以来、当協会が毎年開催さ せていただいておりますイベントで、今年は明日の当協会創 立55周年記念式典と合わせ、多彩な内容を盛り込み開催さ せていただくこととしました。 まず基調講演は、いまやわが国観光業経営の第一人者とし て、あるべき観光業を研究し、実践されている(株)星野 リゾートの星野佳路代表取締役社長にお願いしました。 わが国が世界に誇る『もの作り』に2.5次産業といわれる ような『製造業のサービス化』が浸透するのと並行して、高 度成熟社会の到来による消費者ニーズの個性化・多様化は、 多数の新サービス業ビジネスモデルを輩出しております。 21世紀ビジネスの最先端を行くリーダーとしてリチャー ド・フロリダは、新たなサービス産業の担い手である知恵者 を『クリエイティブ・クラス』という言葉を用いて賞賛して おりますが、その最先端を走られているのが星野社長と、か ねてより敬服しておりました。 本日は、星野社長の基調講演を通じ、21世紀の産業とされ る「サービス産業」の目指すべき方向を学習し、診断支援技 術の拡充に努められるよう希望します。 また、のちほど、司会者より詳しくご案内を申し上げます が、午後には経営診断・支援事例などを4つの分科会にわか れまして発表し、また無料経営相談会は、6つのコーナーを 設けて開催します。どうぞ、そのセションにも足をお運び賜 りますようお勧めいたします。 いまや複雑な経営環境の激変は、過去のトレンド経営分析 を脇役とし、製品・サービスの衰微の予兆を早期に予見し、 実現確度の高い、次なる市場性ある製品・サービスを目指す 経営革新診断支援技術の確立を喫緊の課題としています。 各分科会におきましては、中小企業診断士の現場体験を通 じて得られた実践的な診断支援技術が公開され、知恵の共有 が図れるよう企画しております。 また今、わが国で最も望まれます景気対策としての「民需 の活性化」に関しましては、内需関連市場に新たな創業を目 指してチャレンジする経営者の創出を促し、その安定経営を 支援する中小企業診断士の活動領域が大きく広がっています。 消費者の個性化・多様化に対応して、ニッチマーケート (すきま市場)を目指すマイクロファーム(小規模企業)数 社の共通管理部門として、経営全体を把握し、事業活動の継 続を支援するのも中小企業診断士の役割であります。 どうぞ、本日は閉会までお付き合いくださいまして、中小 企業診断士の一年の研鑽の成果をおくみ取りいただきますよ うお願い申し上げ、開会の挨拶とします。 【平成21年11月6日】 <全国支部長会議挨拶> 『本部が果たすべき機能と支部への期待』 ―わが国のインフラ中小企業を支援する知的集団のあり方― 本部・支部の間に一体感を持って、相互に互恵しあう関係 の樹立を目指し、抜本的に意見交換を行うことが必要と考え、 問題提起する。 1.本部の存在価値・機能のあり方 (1)経営診断・支援技術の進化に関する情報の収集・配布 ・広報 ○従来の中小企業編「診断例規集」に代わる本部による 「診断基準」策定 ○業種・業態軸対システム軸の二元グリットのワンセルク リック 特定専門分野の登録制(現行ビジネスクリニックの修正 活用) (2)全国支部連携によるビジネスマッチングネットワーク の構築 ○企業の製品・サービスのマーケット開発による支援の 取り込み 診断報酬の成果分配方式の採用(売って企業の体力を つける) 診断報告書の前に市場開発、経営資源確保等の総合的 知恵提供 開発・導入・先行資金投入(運転資金)、債権決済 契約 ICTシステムの開発・導入負担方法 収益分配、欠損責任 (3)他資格・団体との連携活動 ○日本経営診断学会との産学連携による診断基準開発 ○中小企業支援のための士業連携 独占業務を持たない総合的経営判断業務 連携資格(税理士、弁理士、技術士、弁護士、社会保 険労務士等) (4)協会会費のあり方 ○大支部と中小支部との運営費調整 ○中期計画における会員数推移予測・地区別目標設定 (新入会員数、休止会員数、退会会員数、会費未納 会員数) ○会費段階性(プロ会員、インナー会員、称号特別 会員等) (5)営業開発活動の展開方法 ○営業専門組織の組成可否 ○開発先における受注競争と既存診断契約とのバッティ ング回避策 ○報酬分配ルールの策定と遵守限界(罰則、制裁等の 可能性) ○支部契約、本部委任契約問題への対応 (先行資金到達、委任状の限界、瑕疵責任、本部と 支部の契約の妥当性) (6)公益法人制度における一般社団法人選択の妥当性検証 ○機関の限定(代表理事、理事、監事) ○支部組織の名称(支部長、副支部長、運営会議=全体 会議、監査役、運営委員=幹事・世話人、支部会費、 事務局等) 2.支部独自の機能のあり方 (1)支部単位における診断事業遂行能力の拡充に関する 検討課題 ○時間投資:支部研究会・懇話会・地域部会・プロジェ クト等参加 ○企画投資:運転資金負担=活動資金拠出、金融機関 借入、分担金=立替支払 ○分配基準:原則確立、裁量制の制約 (2)プロコン塾の運営 ○講師選定基準 ○実習企業選定基準 ○参加会費基準 (3)支部による実務従事要件整備 ○実務従事費負担 ○実務従事実行予算(直接費・間接費) (4)個人連携の役割分担条件調整・合意 ○開発型中小企業診断士 ○伝道型中小企業診断士 ○管理・営業型中小企業診断士 (5)支部による地域政策提言組織のあり方 ○本部の支援体制への期待(本部・支部一体並立組織) ○都道府県行政窓口への段階的アプローチと可能性 ○支部会員以外の起用に関する条件設定(診断協力者 との連携) ○契約者としての要件具備(過去慣習、暗黙の承認、 資格登記要請) ○既存別組織への参加(都道府県公益法人・財団法 人・社団法人、協同組合、経営支援機構、株式 会社等) <創立55年記念式典における会長挨拶> 本日、社団法人中小企業診断協会創立55周年記念式典を 挙行するに当たり、協会を代表して三つの感謝と三つの目標 を掲げさせていただきき、ご挨拶とさせていただきます。 第一の感謝は、わが協会の生みの親であり、育ての親でも あります中小企業庁にお贈りさせていただきます。特に本日 は公務ご多忙の中、長谷川榮一・中小企業庁長官にご臨席を 賜りました。まことに光栄と存じ、深甚の謝意を表するもの であります。 第二の感謝は、中小企業政策の受け皿として、わが協会会 員に経営診断支援の場を提供されました多くの中小企業およ びその関係機関・諸団体にお贈りさせていただきます。 中小企業診断士の活動の場をお与えいただいたことにより、 その存在を社会的に認知されたのでありまして、当協会もそ れにより存立しているものといえるからであります。 第三の感謝は、55年にわたるわが協会の歴史をつくり、 支えていただきました先輩会員ならびに現在わが協会を、か くも盛大な記念行事を行える団体として、お支えいただいて おります現会員の皆さまにお贈りさせていただきます。 なかでも、会員として35年以上在籍され、80歳を超えら れたいまなお相変わらず協会運営にご協力いただいている方 が80余名もいらっしゃいますので、まことに細やかであり ますが、功労賞をお贈りさせていただいて、感謝の念を表さ せていただくこととしました。 さて最近の経営環境の激変は、わが国経済の基盤をなす中 小企業にかつて経験したことのない、大きな衝撃をもたらし、 その経営持続を脅かすような事態をもたらしております。 わが協会は、この佳節を期して経営診断支援活動により、 中小企業の健全なる発展をお手伝いさせていただくために、 特に三つの目標を掲げさせていただきたいと考えます。 第一の目標は、将来にわたって中小企業が安定経営を継続 するために、早めに苦境をもたらす前兆を確認し、確度の高 い経営革新提言を行うことのできる経営診断支援技術を開発 することであります。 第二の目標は、全国47都道府県に支部を置く唯一のコン サルタント団体として、全支部が連携し、地域中小企業政策 提言集団として行動することであります。 一例をあげれば、地方の経営資源をその市場のある都市部 消費市場に導入して、地方・都市間の中小企業連携を推進す ることを中小企業診断士の事業領域に組み込むことです。 これによって地方においては中小企業の供給する製品やサ ービスの市場が開発され、地方雇用を確保し、担税力を持つ 中小企業が出現する一方、都市市場には新たな商材が加わり、 消費生活を豊かにするという好循環が実現することとなりま す。 第三の目標は、個の中小企業診断士レベルの業務を超えて、 中小企業経営を支援する他の知的支援資格の士業との連携を 実現することであります。 今日の輻輳した経済環境のもとにおいては、単独の士業に よる知的支援には限界があると考えるべきであり、そのため にたとえば、税理士、弁理士、技術士、社会保険労務士、弁 護士、行政書士、司法書士、不動産鑑定士等の資格をお持ち の先生方と連携し、将来の中小企業経営のあるべき方向を助 言することが必要となります。 この連携のつなぎ役は、独占業務を持たず中小企業経営を 広角的・総合的に診断支援する中小企業診断士が果たさなけ ればならない責務であると考えられるからであります。 以上、当協会創立55周年に当たり、今後100周年記念を 目指して続く明るい中小企業診断士の将来像を展望し、関係 各位のさらなるご支援をお願いしてご挨拶といたします。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 新井信裕会長の活動報告について(平成21年10月) 上段:日付/行動、下段:面談先・訪問先/課題・指示等 ○21.10. 1/静岡県支部創立50周年式典祝辞 支部会員・関係機関来賓表敬挨拶 ○21.10. 2/北海道支部創立50周年記念式典祝辞 支部会員・関係機関来賓表敬挨拶 ○21.10.3~4/山口県中小企業診断士会創立50周年式典 講演「地域経済振興の支援者としての 中小企業診断士への期待」 支部会員・関係機関来賓表敬挨拶 ○21.10. 5/職員定例打ち合わせ会 本部職員/当月課題 ○21.10. 5/新分野開発委員会 委員/課題検討 ○21.10. 6/登録機関委員会 委員/課題検討 ○21.10. 7/銀行研修社「業界情報」検討会 営業部長 ○21.10.9~10/九州・沖縄ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.13/企画戦略委員会 委員/課題検討 ○21.10.15~16/中国ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.17~18/京都支部創立50周年式典及び協同 組合設立10年式典祝辞 会員・関係機関来賓表敬挨拶 ○21.10.19~20/四国ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.21/北関東ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.23~24/石川県支部設立30周年記念式典 講演「『新社団法人を目指して』 ―中小企業を活かす三つの明るい設計―」 会員・関係機関来賓表敬挨拶 ○21.10.26/本部システムの現状・コストヒアリング 会合 会員関与者/事情聴取 ○21.10.27~28/北海道・東北ブロック事務連絡 会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.29/南関東ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ○21.10.30~31/近畿ブロック事務連絡会議 ブロック内支部役員/本部動向報告 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1)平成21年度「中小企業経営診断シンポジウム」 ならびに当協会創立55周年記念大会開催に関する お礼について 当協会では、11月5日(木)・6日(金)の両日、ホテル グランドパレス(東京都千代田区)において、平成21年度 「中小企業経営診断シンポジウム」ならびに当協会創立55 周年記念大会を開催いたしました。 両日とも、会員の皆さまをはじめ一般の方々など、多くの 皆さまにご参加をいただきまして、まことにありがとうござ いました。 なお、開催結果につきましては、「企業診断ニュース」12 月号などにおきまして、行うこととしております。 (2)「新現役・エリアフォーラムin関東」開催のご案内 について~中小企業基盤整備機構より~ 中小企業基盤整備機構では、11月26日(木)に東京国際 フォーラムにおきまして、「新現役・エリアフォーラムin関 東」を開催いたします(参加費無料)。 本フォーラムは、新現役チャレンジ支援事業のご説明や成 功事例紹介、基調講演、参加者による対話を通じ、関東地域 の皆さまに、新現役チャレンジ支援事業を、より深くご理解 いただき、さらなる事業の活性化を図るために開催いたしま す。 本件の詳細および参加申し込みにつきましては、次のアド レスにアクセスをお願いいたします。 http://shingeneki-kanto.jp/ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ○「中小企業診断士の広場」公開中 http://j-net21.smrj.go.jp/know/s_hiroba/index.html ○「施策活用企業事例」公開中 http://j-net21.smrj.go.jp/know/shisaku/index.html ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞